「自己破産」は抱える借金が多すぎて、この先どんなに頑張っても借金を返しきれない状態であり、借金解決の見込みがない人が法律の力を借りて借金を帳消しにする制度です。任意整理、特定調停、民事再生といった債務整理方法を利用しても、借金を清算することができないときに、この制度を利用することになります。自己破産宣告をすると、生活に必要なものを除いた自分の財産を失う代わりにすべての債務が免除されます。破産宣告以後の収入や新たに得た財産は債務の弁済に当てることなく、自由に使うことができます。自己破産制度は平成17年1月の新破産法により、更に利用しやすくなりました。最近は有名タレントを起用した消費者金融のコマーシャルが多く流れることで、消費者金融のイメージがよくなり、気軽に利用できるようになったこと、また無計画にクレジットカードを使いすぎることから返済困難に陥り、月々の支払いに頭を悩ませている多重債務者の数は数百万人に及ぶともいわれています。その人たちのほとんどは債権者からの取り立てを恐れてまた別の所で借金を繰り返してしまいますが、これでは何の解決にもなりません。このような状況から脱出するためにも自己破産などの法的な債務整理を行うことで現在の状況を乗り越える必要があります。
自己破産と聞くと人間性まで否定されてしまい、その後は満足な社会生活ができないのではないかなどと考えている人もいるかもしれませんが、世間で思われているほどの不利益があるわけではありません。自己破産という制度は、借金で苦しんでいる人を救済し、再び立ち直るチャンスを与えるために国が作った制度なのです。